2018年07月08日

笑えるうちが花

 あれは九十年代初頭だったか、新宿駅西口の、小田急百貨店と小田急ハルクをつなぐ陸橋の下、雨のかからないところで、オウム真理教の信者の人たちが踊っているのを見たことがあったっけ。踊っていた皆さんが揃って『宇宙戦艦ヤマト』の乗組員みたいな装束を身に纏ってくるくる舞っていたっけ。確かオウム真理教って書いてある立て看板みたいなのを脇に置いていたような記憶がある。まだあの頃は、変わった集団があるなあ、ぐらいの認識だったんだよなあ。

 閑話休題

 いま調べたらあれは平成四年、一九九二年、大川興業が当時得意にしていた時事ネタアカペラ『ウィーン伝道こけし合唱団』のライブを日本青年館に観に行った時にも、オウム真理教のネタをやっていたっけ。
 仮面ライダーのメロディーに乗せて”せまるー ショッコー オウムのぐーんだーん”、”ショーコー ジャンプ!(浮いたぞ!、の合いの手) ショーコー キーック! あーさはらしょーこー あーさはらしょーこー 義太夫ー 蛾次郎ー” なんてメンバーがアカペラで歌唱した後、麻原彰晃氏の扮装をしたグレート義太夫氏が舞台にせり上がってきたんだよなあ。笑ったなあ。そうしてその後、江頭2:50氏を始めとする大川興業のメンバーが、いわゆるところの空中浮遊をやりながら舞台の上で競馬さながらの競争をする、みたいなパートの構成だったと記憶している。
 ほんと、まだあの頃はみんな結構面白がっていたんだよなあ。

 閑話休題

 ごく私的に、九十年代を通して最高に面白かったバラエティ番組と思っている『浅草橋ヤング洋品店』の中で、一つの到達点となった企画『江頭グランブルー』も、いわゆるところの水中クンバカだものねぇ。
 しかしあの『江頭グランブルー』は素晴らしかったよなあ。コーナーの大団円では爆笑と感泣が同時に到来するという、あり得るはずのない状況が視聴者に訪れたんだよ。腹をよじって爆笑しながら深い感激に大泣きして観ていた。

 閑話休題

 そうそう、オウム真理教の兇悪が明らかとなった後、オウム真理教がそれ以前に起こした坂本弁護士一家殺害事件について、TBSが坂本弁護士に対して行ったインタビューを、放送前にオウム側に見せてしまったことが事件の引鉄となった、ということがあった。それが明らかになった時、看板番組の『ニュース23』で、アンカーマンだった筑紫哲也氏が「報道のTBSは死にました」てなことを同番組内で云い、それ以降、TBSはいわゆるワイドショウを全て廃止して『はなまるマーケット』なんかの生活情報番組を始めたんだよな。それから数年が経ち、TBSが再び昼間のワイドショウを始めた時には、おいおいいいのかよ、と思った憶えがある。というか、いまでもたまに、おいおいいいのかよ、って思う時がある。

 閑話休題

 まああれですよ、始まりはそんなに悪逆無道な集団に見えなかっただけに、あそこまで行っちゃうのか、って、余計に恐ろしい印象だったよね。しかしあの頃の上祐ギャルとかって今頃どうしてんのかねぇ。

 閑話休題

 話はまじで変わりますが、いやあ、あんまりすごかったんでつい『半分、青い』をBSで一週間分、続けて見たのですが、いやあ、これはまじすごい。キャラクターの造形からセリフからストーリーの運びから、いやもうとにかく何もかもいい加減で雑で上調子な感じがして、いやあ、すごい。人の配置や動きもいわゆる御都合主義を平気でやっているし。これはもう反面教師というレベルを遥かに超えていて、まじすごい。ドラマ全体に、脚本家さんの「こういうスイッチを押せば見る人は感動するんだよね?」的な、観る人を完全に舐めている感じが横溢していて、ほんとすごい。コメディチックな場面でもその感覚は遺憾無く発揮されていて「顔がでかいからモアイ像と呼ぶ」的な幼稚なレベルで全ての笑いが作られていて、いやあ、まじすごい。これを朝ドラの枠で放送しているのは一つの奇跡だと思う。いやあすごい。多分、脚本家さんは作っていてすごく楽しいんだろうと思う。

 閑話休題

 永野芽郁ちゃん、可愛らしくって無垢な感じがあっていずれ素敵な女優さんになりそうだから、今回の、ものすごい朝ドラに主演したことで、女優として不必要な遠回りをさせられなければいいよなあ、と思う。『純と愛』に主演した夏菜嬢が不必要な遠回りを未だにさせられているのと同じことにならなければいいと芯から思う。

 閑話休題

 お相撲だとか高校野球の為に『カーネーション』の再放送が今月三十日までないというから残念で、そういうわけだからKindle unlimitedで見つけた同作品のノベライズを読み始めた。ドラマの場面を忠実に追い、放送の中で印象的だった台詞を絶妙に配置してあるから、読んでいて場面が脳内で明瞭に再生されて面白い。
 そうして不図、ああ、そうか。江戸や明治の頃、歌舞伎の戯曲がよく売れていたというのはこういうことなのだろうなあ、と思った。ヴィデオもレコードもない時代、観劇した芝居を再度観劇する以外で、もう一度見直す方法がこれしかなかったんだろう、と思った。確かに、一度観た芝居や映画やドラマの戯曲やシナリオ本を読んでいると、その場面がパッと頭に再生されるものね。

 閑話休題

 話は再び変わりますが、借金がために馘首になった千葉ロッテマリーンズの大嶺翔太元選手や、やはり借金に困り、同僚の有名選手が使用する用具を多数盗んで売り飛ばしたことが発覚してこれまた馘首になった読売巨人軍の柿沢元選手などの話題を聞き及ぶにつけ、うーん、プロ野球というジャンル自体が下り坂にあるんだろうなあ、という思いがどうしてもしてしまいますな。なんというか、下り坂なところには下り坂に向かいやすい人が集まって来ちゃうんだよねぇ。

 閑話休題

 ではそんなことでお後がよろしいようで。皆さん、どうかご無事で。



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posted by みやかけお at 09:52 | TrackBack(0) | 日記